2015年7月6日月曜日

名鉄7000系大全

みなさん、こちらではお久しぶりになりますね!


今回はアイコン制作のリクエストがありましたので、
そちらを記事として取り扱う事に致します!

けっこう前(5月初旬くらい)のご依頼が、こちら↓



言わずと知れた名物車両、名鉄7000系。
実に8種類もあり、本当に細かな差がいくつもあります。
既に右端が見切れかけていますが、その量を分かって頂くために敢えてこうしました(笑)

では、一種類ずつ順番にご紹介します。



まずは1次車。一世を風靡したパノラマ列車の歴史はここから始まりました。
その名は「フェニックス」。画像で言うと左側が、登場時のオリジナルの姿です。
実物では、金色の逆三角形エンブレムの上辺、その黒いラインに「Phoenix」と書かれています。

後に、行き先表示や連結用の装備が付き、晩年は右側のスタイルで走り続けました。



続いて2次車。1次車の運転席窓の天地方向への寸法拡大、排障器の形状変更など
改善版とも言える設計変更がありました。登場時はやはり「フェニックス」の姿。
後に名鉄にも有料特急(それまで特急料金は設定されていなかった)が走ることになり、
それに相応しい内装のグレードアップを行った「白帯車」が向かって中央のタイプ。
「白帯」改造が行われなかった大多数の編成は特急に替わる「高速」という種別で
無料特急として名鉄のブランドを支え続けました。(一番右のアイコン)



支線特急を増強するために製造された3次車グループ。元々6両だった7000系ですが、
支線のホーム有効長に合わせたのか、4両組成となりました。
「フェニックス」のままでは行き先が分かりづらい、という乗客の声を反映し、
逆さ富士山型の行き先表示機が、同形式で初めて装備されました。
更に運転席からの視認性向上のため、広角レンズ「フロントアイ」という赤色の筒が
標準アクセサリーとして客席の屋根に取り付けられ、同時に「白帯」編成も製造されました。
この3次車の仕様に合わせ、それまでフェニックスだった1・2次車にも同じように
行き先表示とフロントアイが装備されました。



先頭車だけが製造された特異なタイプ、4次車です。3次車と同じく4両組成ですが、
2両の中間車両は1次車から抜き取られたものです。
アイコンでは再現しきれませんが、先頭車と中間車でクーラーの形状が異なるという
なかなかファン泣かせな一品だったりします(笑)
更に驚くことに日車の公式ページの説明では、一度中間車が廃車され、その不足分を
8次車から持ってきたという数奇な運命を辿っていたことが判明しました(@_@)



座席指定特急を増やす目的で製造された5次車。登場時から引退時まで一切の組成変更を受けずに
4両で走り抜けた、混じりけのなさが売り(?)のグループです。
運転席からの視界を広く取るため、従来は一本だったワイパーが2本に増えました。
後に従来通り、アームは1本に減ったそうなのですが、その当時の写真が見つからなかったため
2本アームの白帯時代と白帯解除後の様子のみを再現しました。
(実は6・7次車にもワイパーが2連アームだった時代があったそうです。)


支線特急を更に増強しようと製造された6次車。その思想は3次車と変わらないようですが、
組成方法までもが3次車と全く同じ。6両だった1・2次車から中間車を2両引き抜いて
新造した2両の先頭車でサンドイッチされた組み合わせ方です。
6次車が登場するまで、1・2次車には4両のものと6両のものが混在していたことになりますね。
更にこの6次車から7次車にかけて、ラッシュ時対策として乗降扉が両開きとなったタイプ(通常は片開き)の中間車が
追加で2両連結され、6両で走っていたこともありました。



増備もいよいよ終盤、7次車の紹介です。5次車と同じく4両で新造されましたが、
後に6次車と同じく、ドアが両開きの中間車を2両組み込んだ6連になってからまた4連に戻るという
もはや「お家芸」とも言える組み換えを繰り返したタイプ。晩年に残った中間車は
7000系でははく7700系のものだったり、新造時の通りだったりと、編成によってまちまちです。(日車HPの説明文に由来)
冷房装置や窓ガラスなどに変更点がありますが、車両性能は今まで通り変わりません。

晩年は6次車、7次車共に両開き中間車は抜き取られており、
そのうち2両には運転席が取り付けられ「7100系」として走っていました。



7000系最後の増備車、8次車です。6両で新造されましたが、後に4次車へ中間車2両を進呈。
4両に短縮された後、晩年はその4両の状態のまま引退まで走り続けました。
実は先述の7100系から2両の中間車を持ってきて6両で走ったこともあったそうです。
今までの7000系と異なるのは、連結器周りのごちゃごちゃしたホース類がないことで、
これは当時既に7000系同士を繋げて走る運用がなかったことを意味するのでしょうか。



さて、一通り紹介してきた中で行き先表示の形状が異なるものがありましたね。


なにやら鋭利な形をした「逆さ富士」の行き先。これはブルーリボン賞授賞式の際の
記念ヘッドマークの形状を模したもので、製造時期により電動幕とブック型(行き先の書かれた
行き先を本のページみたいにパタパタ裏返すタイプ)が存在しました。


一方で、台形のこぢんまりしたこちらのタイプは、「白帯」の整備がなされたものにだけ
特別に与えられたもので、逆さ富士型のものと同様、電動幕とブック型の2種類がありました。
尚、台形なのに白帯がないものは、「元」白帯だったものです。

最後に余り知られていない事をご紹介しますと、名鉄7000系に「パノラマカー」という愛称は元々無く、
正しい名前は「フェニックス」です。ちゃんと公式の名前があるのに別の名前で呼ばれるのは、
7000系が人気者だった証でもあるのでしょう。
後に名鉄が正式にその名を認めたほどです!
(ここまで偉そうに語っておきながら筆者は全然詳しくないという)

さて、名鉄は一旦終わりです。
名鉄が大好きな方には「7000系で終わり?」と思われてしまうかもしれませんが、
一旦ここまでで区切らせてください(^^;)
続編は考えていますが一々作り分ける気力が・・・



では引き続き、受注製作アイコンの第二弾を載せたいと思います。

それがこちら!↓


新潟交通モハ10形、いきなりシブイ!(笑)
両運転台の単行電車で、左がパンタ側エンド、右はその逆エンドです。(車番が違うのは遊び心)
併用軌道もあった、既に廃線となっている新潟交通。現在はバス事業一筋で
旅客営業を行っています。
かつてこの鉄道には様々な電動貨車がいて、それがまたまた可愛らしいので
気が向いたら作ってみようと思います。(なぜなら小田急からの譲渡車があるので・・・)



次回作は、また受注生産かな?もしかしたらまた色々自分が欲しいものを作るかもしれませんが、
アイコン制作自体はまだまだ続けるつもりですので、乞うご期待ください!




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